小林賢太郎からのメッセージ

『うるう』静岡公演終了

 グランシップへの沢山のご来場、ありがとうございました。すごく良い空間でした。

 2011年が終わろうとしていますが、僕にとっては何の節目でもなく、静岡公演と福岡公演の間に、たまたま大晦日と元旦があったという感じで、なんとも途中な年越しとなりました。本番以外の全ての時間は本番の為に使う。いつもそんなものです。あ、おもちは食べますけど。

 さあ『うるう』九州上陸。全力でいきます。西鉄ホールでお待ちしております。

小林賢太郎

『うるう』東京グローブ座公演終了

 小林賢太郎演劇作品『うるう』、いよいよ上演が始まりました。東京グローブ座公演にご来場の皆様、本当にありがとうございました。

 次は静岡です。よろしくお願いします。

小林賢太郎

「うるう」いよいよ上演!

僕の新作舞台「うるう」の上演が迫ってまいりました。あらためて、この作品を紹介します。

  小林賢太郎演劇作品/K.K.P.#8「うるう」

 「ひとりになりたがるくせに寂しがるんだね。」

  それは、おかしくて、美しくて、少し悲しい、ある友情の物語。
  うるう年のうるう日のように、「余りの1」が世界のバランス
  をとることがある。これはカレンダーだけの話ではなく、人間
  もそう。世界でたったひとりの余った人間「うるうびと」。彼
  が少年と友達になれなかった本当の理由とは…。小林賢太郎が
  贈る、大人のための児童文学。

  脚本・演出・出演 小林賢太郎

  音楽・演奏 徳澤青弦

 出演者、スタッフ一同、とりつかれたようにリハーサルに没頭しております。まだ誰にも見せていない「うるう」を、それぞれのプロ達が、よってたかって面白くしていく。何度も経験しているはずなのですが、今回のは本当に特別な作品が出来上がってきたと感じております。
 大事に大事に育てた「うるう」、心を込めて全国の劇場にお届けします。どうぞ受け取ってください。

小林賢太郎

指導者として

 コントや演劇など、表現で身を立てたいと頑張る若者達から、よくアドバイスを求められます。直接的な演技のスキルをはじめ、「あいさつの意味」のような基本から「ショービジネスにおけるブランディング」のような込み入った話まで。みんな実に熱心。
 最近はそういう身近な枠を越えて、教壇に立つ機会が増えてきました。母校、多摩美術大学での講義が続いたり、劇作家の為のセミナーにお招き頂いたり。まだまだ未熟で学ぶべき事の多い僕が、人にものを教えるなんておこがましい、とも思いました。でも、表現を仕事にするようになって16年目、今の僕を輪切りにして見てもらうことでお役に立てるなら、そう思い引き受けました。受講してくれた皆さん、小林の授業はいかがだったでしょうか。
 笑いを作るための会話の基本構造。守られるべき作家の権利。人はどんな面白さに価値を感じるのか。舞台表現論と言えば堅苦しいですが、その根本は普通のコミュニケーション。正確に、分かるように、伝えること。そういう意味ではエンターテインメントで観客を楽しませるのって、知らない人に道を聞かれて説明するのに似ているかもしれません。もちろん指導も伝えることですので、僕も勉強になります。このような機会を与えてくださった先生方、協力して頂いた学生さん、受講してくれた皆さん、ありがとうございました。

追伸;僕が人生をかけて発掘した考え方や技術は、表現者という生きる道を選んだ方々にきっと役立ててもらえる、そう信じて教壇に立っています。指導の場は、ファンサービスとは少し性質の違うものです。会場の席数には限りがあります。どんな方が優先されるべきか、ご理解いただけることを願っています。

小林賢太郎

新作『うるう』

 K.K.P.#8『うるう』が発表になりました。「K.K.P.」というのは、小林賢太郎による演劇作品のことです。ポツネンやラーメンズのような短編集ではなく、ひとすじの物語です。
 脚本・演出、小林賢太郎。役者は、小林賢太郎ひとりです。でももうひとり、心強い共演者がます。役者ではなく、チェロ弾きです。
 徳澤青弦。これまでの僕の舞台にも、沢山の素晴らしい音楽を添えてくれたアーティスト。今回はなんと、生演奏です!徳澤青弦のファンのひとりとして、とても光栄です。いやー、気合いも入るというものだ。
 この「うるう」は3年前から作りはじめていました。今年の夏まで上演されていたポツネン『the SPOT』に「うるうびと」というタイトルのコントがありましたが、これは「うるう」のアイデアの一部をコント化したものでした。設定など少し共有する部分はありますが、ストーリーはあんまり関係ありません。コント版をご覧になっていないお客様にも「うるう」はお楽しみいただけます。
 2011年12月21日から2012年2月29日まで。全国8カ所の劇場で上演致します。お楽しみに!

小林賢太郎

大泉洋さん

 現在上演中の大泉洋さんのワンマンショー、その名も『大泉ワンマンショー』。これが実に面白い。何がって大泉洋が。「お客さんを楽しませたい」「面白い自分でありたい」そんな表現者としての純粋な気持ちが、鮮やかに生き様として現れていました。素敵な人だ。
 その会場内で販売されているパンフレットで、大泉さんと対談をさせて頂いてます。こちらも面白いので、是非どうぞ。

小林賢太郎

どーも、Macです。

 アップルコンピューターの創業者、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなりました。
 僕はコンピューターはMacしか使った事がありません。最初の1台はMacintosh Performaでした。台本を書き、スケジュールを管理し、ポスターやフライヤーをデザインしました。それから十数年、僕の仕事の質や規模の変化とともにMacも世代交代させてきました。手に入れたMacはもう数えきれません。
 思えば僕は彼から多くを学びました。
 彼の新製品の発表はいつだってシンプルでした。どんなとんでもないデバイスの発表だって、ショーアップすることなく、黒いタートルネック姿でふらりと現れ、僕たちを驚かせてくれました。僕はそこから、商品そのものに魅力があれば飾りは必要ない、ということを学びました。
 スティーブが生み出したのは単なる機械ではありませんでした。Macはすぐれた道具であることを越え、コミュニケーションのありかたや、人々の習慣までもデザインしていきました。これは本当に特別なことです。僕はそれを、肩書きやジャンルに縛られてはいけない、と解釈し、自分の仕事に反映させてきました。
 日本で唯一「どーも、Macです」と公式に発言した者として、深い哀悼の意を表します。ありがとう、スティーブ。あなたを心から尊敬しています。

小林賢太郎

リトルプレスフェア

『リトルプレスフェア』という展覧会に参加します。
カウブックスという本屋さんの主催によるもので、
以前も参加させて頂きました。
今年のは、手に取ってお楽しみ頂く作品です。
是非会場に見に行ってみてください。

http://www.cowbooks.jp/newtop.html

小林賢太郎

小林賢太郎テレビ3

 年に1度のお楽しみ、小林賢太郎のコントの番組『小林賢太郎テレビ』。早いものでもう3作目となりました。変なコントばっかりですが、なかなか気に入っています。
 大活躍の敏腕ディレクターO氏との二人三脚。着てるものまで似てきて、最近スタッフからは「兄弟?」と言われています。今回も素晴らしい仕事ぶりを見せてくれたチームNHK、はっきりいって全員すごい!オーシャンズ11みたいでした。みなさん本当にお疲れさまでした。
 しばらくはNHKオンデマンドでの視聴もできますので、見逃した方はそちらで是非。

 もう10年以上前になりますが、何度かテレビでコントをやらせて頂いたことがありました。けれども、テレビという媒体はなかなか肌に合わず、自分の力を発揮できなくてもどかしい思いをしました。
 その後考え抜いたすえ、その場で結果が出る「舞台」というフィールドを選びました。舞台はナマモノ、後から加工なんて出来ません。面白ければお客さんは笑うし、そうでなければ笑わない。満足してもらえればまた次の作品も観に来てくれるし、そうでなければもう来ない。これを今日まで繰り返してきました。
 そして今、何の因果か僕はテレビで自分の名前のコント番組をやらせてもらっています。コントの為になるかならないか、全てをこれだけで判断してきた結果、自然な流れでここに至りました。僕は変わってませんし、これからだって変わりません。コントの為になると思ったら、どんなフィールドでものこのこ現れますよ。

 この『小林賢太郎テレビ3』を終えたところで、僕はしばらく皆さんの前には現れません。次の舞台の準備にとりかかります。まだ内容は言えませんが、新たな挑戦になることは確かです。発表できる日が来たら、このサイトでお知らせします。

 泣いちゃうようなことが多いけど、大丈夫。きっと笑えます。僕の作品がそのきっかけになれたら、こんなに嬉しい事はありません。芸人としてやるべきことは、目の前の人を楽しませる事だと信じて。ではまた、いつか、どこかの劇場で。

小林賢太郎

『THE SPOT』千秋楽!仙台公演

 『 THE SPOT 』仙台公演にご来場ありがとうございました。ずいぶんお待たせしてしまいましたね。ごめんなさい。一生懸命がんばりました。約束を果たせてよかったです。

 震災は全国ツアーのスタート3日目に起きました。東京の僕のいた所は震度5強。交通網は麻痺、公演は中止。日をおうごとに明らかになる東日本の甚大な被害。はっきりいって「舞台どころではない」という事態。僕にできることは主催の指示を待つことだけでした。
 発生から8日後の3月19日。予定されていた山口公演から上演が再開されることになりました。所属事務所のコントライブや知り合いの劇団など、舞台公演は全て自粛されていました。その中で僕のライブがの震災後最初の興行ということになり、なにかこう、責任を感じました。
 「まずは筋を通す」これが僕の仕事だと思いました。日本はこれから大きく復興しなくてはならない。健康で働ける僕たちが経済活動をストップさせてはもともこもない。そんな考えのもと、僕は舞台に立ちました。
 けれども、あの惨状を知った上で人を笑わせるという気持ちにはなかなかなれません。力づくで自分をねじ伏せ、本番に挑みました。本番が終わったら、葛藤するだけ葛藤して、疲れて、寝ました。
 でも、次第に分かってきたんです。その苦しさは正義感のようで実は無意味なものだと。だって、僕は何も失っていない。揺れたときちょっとは怖かったけど、命も、家も、ちゃんとある。自然の猛威にすべてを奪われた方の気持ちは、どんな想像力を使っても計り知ることはできません。それに、僕が気持ちを沈ませることは、被災者になんの足しにもならないのだから。
 そう思ってからの公演は、とにかく厳しくいきました。「もっと面白くするには、もっと楽しんでもらえるには」毎日毎日、疑って疑って、作品の完成度を上げることに全力を注ぎました。つまり、いつもどおりの僕です。そして『 THE SPOT 』は、自分でも納得いく作品へと成長していきました。

 震災直後の日本列島の12もの都市を旅するという経験は、僕に多くのことを教えてくれました。「大震災」という僕たちに投げかけられた問いに対して、こんなにも多くの視点や立場があるものだと知りました。人は考えの角度を決めつけてしまうことで、見失い、かたより、食い違いを生むものなのですね。
 コントもそうなんですけど、考えを決めつける事なく、自分をしっかり疑って、あらゆる違う角度から何度でも考え直すことが大事なんだと思います。そしてその中から、一番ハッピーなやつを選ぼうじゃありませんか。ネガティブな情報をコレクションするのは、もうやめましょう。
 あれから5ヶ月。確かな事は、僕はずっと笑い声を聞いていた、ということ。山口も、広島も、大阪も、新潟も、福岡も、静岡も、京都も、札幌も、横浜も、名古屋も、東京も、仙台も、みんな同じものを見て笑ってました。「繋がってる」って思いました。
 復興は始まったばかりです。全員で乗り越えてやりましょう。僕も、僕に出来ることをやり続けます。
 昨年『SPOT』として始まった『THE SPOT』全98公演、これにて終了。ポツネンさん、楽しかったね。お疲れさまでした。たまにはふたりでゆっくり呑もう。

小林賢太郎

各会場でご協力頂いた東日本大震災の義援金は、当公演主催でありますTBSラジオを通じ、JNN・JRN共同災害募金に送られます。ご協力ありがとうございました。

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