小林賢太郎より

 明るく満ちていても、暗くかけていても、
 その存在自体が変わることはない。
 見えるところに昇っていても、見えないところに沈んでいても、
 その存在自体が変わることはない。
 そんな絶対の存在が、いつもと違う消え方をしていく驚きと不安。
 それが月食ならば、やがて終わってまた会えるのだけれど、
 もう戻ることのない終わりもある。
 たとえば命に終わりが来ることは、命として正しいこと。
 今ここに自分が生きているということは、
 先に旅だっていった命が、現在進行形で体の中に存在してるってこと。
 「ありがとう」以上の言葉があればいいのに。
 「愛しています」なのだろうか。
 もう会って伝えることができなくても、誓うことはできる。
 与えてもらったたくさんの大切なことを守って、
 やるべきことをやろう。
 なすべきことをなそう。
 あなたが僕にしてくれたように、
 僕も誰かの足元を照らせたらいいな。
 おこがましくも、また誇らしくもある。

みなさん、月食、見られましたか!? なんか神秘ですねえ。
カジャラ『働けど働けど』まであと1ヶ月を切りました。
最高のコントを目指して頑張ってます! お楽しみにっ!

小林賢太郎

謹賀新年

 大晦日も元旦もなく、原稿用紙にしがみついております。先日作ったまかないのカレーがまだ余ってるので、うちのアトリエは今日もカレーです。冷凍のシーフードミックスは便利ですね。
 今年もよろしくお願いします。

小林賢太郎

クロコのオーディションを行いました

 カジャラのコント公演「働けど働けど」に参加していただく、クロコのオーディションを行いました。厳しい条件だったにもかかわらず、たくさんのご応募、本当にありがとうございました。
 最終選考に残ったのは4人。ひとりずつしっかり面談して、無事、今回のクロコが決定しました。
 合格したのは、匁山剛志さん。もんめやまつよしさん、です。僕、最初読めなくて、「ねぎやま?」なんて言ってましたが「もんめやま」さんでした。応募者最年長。合格のポイントのひとつは、私服で動いててもクロコっぷりをイメージできたこと。一緒にコント公演をつくっていく仲間に彼を迎え入れることを、とても嬉しく思います。
 今回残念ながら不採用だった候補者の中には、他にもいろいろな技術や魅力のある人がたくさんいました。皆さんとは、今後もご縁がつながっていけたらいいなと思っています。せっかく出会えたんだし。
 クロコは顔が出ない仕事です。中には所属事務所を説得してまでも、このオーディションを受けてくれた役者さんもいらっしゃいました。「小林賢太郎作品に関わりたい」と、情熱をもってアピールしてくれる人が、こんなにもいてくれるだなんて。ちょっとびっくりしました。光栄なことです。
 これからも、そんな声にはできるだけ応えていきたいと思っています。オーディション参加者の皆様、お疲れ様でした!

小林賢太郎

「9」放送後記

「小林賢太郎テレビ9 ~裏と表~」
 ご視聴ありがとうございました。お楽しみ頂けましたでしょうか。オンエアから数日がすぎ、僕のところにも少しずつ反響が届いています。
 ドラマパートは「大森南朋に探偵をやらす」という念願が叶い、とても嬉しく思っています。いやー、やっぱかっこいいわ、南朋さん。壇蜜さんも素晴らしい壇蜜力を発揮してくださって、なんとも贅沢なドラマパートになりました。「リバーシブル探偵 島山ヤマシの事件簿」。う~ん、いい設定ができたな……。
 コント4本。「ずがいこつ」「合成家族」「屋上太郎」「説得」どれも思い入れのある作品になりました。9年前「自分の名前がついたコント番組なんて、大きすぎて身の丈じゃないかもなぁ」なんて感じてました。それでも与えてもらったことに感謝し、必死に立ち向かってきました。そして、積み重ねること9年。今回のコントで、僕の中に変化がありました。気負って絞り出す、というより、なんだか素直に頑張れたのです。今、僕が面白いと思うことを、ストンと形にできたというか。だからとても気持ちがすっきりしています。こんなふうに出来たのは、ディレクターをはじめスタッフのみなさん、支えてくれたスタジオコンテナのみんな、出演者のみなさんのおかげです。みんなが僕を信じてくれたから、僕も野手を信じて投げられました。全員野球です。
 鈴井貴之さんのくれたお題「失敗」は、きちんとやっかいで、最高に解きごたえのあるお題でした。「鈴井の巣」という番組が好きでしたので、鈴井の「ズ」、「ミスター・ズー」にしてみました。あと、鈴井さんがサッカー好きなのを知ってたので、日本代表のエンブレムにあるヤタガラスもモチーフに取り入れました。とにかく今回のお題コントは「オーダーコント」のつもりで、いくつもの罠を仕掛けました。謎も多めに残してあります。何度か見て、見つけて楽しんでいただけたらと思います。
 オンエア当日は、スタッフやカジャラメンバーみんなで観ました。みんな笑ってました。僕はなんだか理由のよくわからない涙が出ました。
 みなさま、ご視聴ありがとうございました。テレビ、舞台、出版と、これからも垣根なくがんばってまいります。今の自分にできることをちょっとだけ背伸びして、まだ見たことのない景色をみなさんに見せられるように。

 さあ、明日は「ポツネン in ヨーロッパ(再)」。明後日は「カジャラ#2『裸の王様』」のオンエアです。インタビューやドキュメンタリーもあります。お楽しみに!

小林賢太郎

「別冊プラスアクト」と「テレビブロス」

 別冊プラスアクト(vol.25)の巻頭特集に小林賢太郎を取り上げていただきました。グラビアを中心とした本なので、静止画でできるパフォーマンスってなんだろうと考え、いろいろやらせてもらいました。
 表紙を含む計8ページ、ちょいと不思議な写真の数々。CGや合成ではなく、アナログな仕掛けを使いました。よく見るとどうやって撮ったか分かると思います。材料はだいたいホームセンターでそろいますので、よかったらやってみてくださいね。ちなみに表紙の、電球が光る仕掛け、ヒントは「ペンライト」です。
 あと、鈴井貴之さんとの対談や、「小林賢太郎テレビ9」の現場レポートなんかも載ってます。
 さらに、小林賢太郎テレビはテレビブロス(12月2日号)にも取り上げていただきました。こちらもあわせてどうぞ。

小林賢太郎

TAKEOFF 10周年イベント、無事終了。

 びっくりしました。10年も前の作品に対するあの熱狂。こんなにも沢山の人に愛されている「TAKEOFF ~ ライト三兄弟 ~」は、幸せな作品です。
 イベント中、制作サイドからお客様に「SNSなどによる詳しい内容のレポートはご遠慮ください」みたいなインフォメーションがありましたね。僕としては「厳禁です!」というよりは「ご配慮ください」くらいに思っています。べつに秘密の集会じゃあるまいし。
 まあ、僕本人が言うぶんにはいいんじゃないかと思うので、11月24日の流れを、ここにザックリとまとめてみることにする。
 朝から舞台の設営。トラスや材木、平台や箱馬などを、あえてむき出しで使い、当時のセットの雰囲気を再現。みんなで「そうだったそうだった」と、盛り上がる。
 15時。昼公演、開演。オープニングの煽り映像の中、小林登場。続いてスクリーンに「ゲスト、辻本耕志」とデカデカと表示され、辻本、登場。お客さん、なぞの大歓声。とにかく初めてづくしのシチュエーション。貴重な瞬間でした。
 15歳になった頼人(たのもと)くんが影マイクで進行をサポート。上映される 「TAKEOFF ~ ライト三兄弟 ~」を見ながら、ライブ副音声スタート。
 1幕が終わったところで、お楽しみ映像その1「織部大五郎の折尺コレクション」。器用に折尺をつかったパフォーマンスを10連発。久ヶ沢さんの仕事っぷりに、あらためて感心するふたり。
 2幕も終わり、お楽しみ映像その2。舞台上で撮った “ 写ルンです ” のスライドショー。感動を誘う編集を施すも、結果爆笑。
 3幕終わりで上映したのは、お楽しみ映像その3、ドラマのスケジュールで来れなかった久ヶ沢徹さんの「ごめんね動画」。小林が事前に撮影。久ヶ沢さん、劇中でも使用されたノコギリを叩いて「行けないんです、僕」を表現。
 4幕からラストまでは、一気に上映。旅公演での出来事や、スタッフさんの苦労話など、当時の思い出話に花を咲かせ。本編上映終了。
 影マイクの頼人くんから、グッズのご紹介。パーカーと缶バッジ。お楽しみ映像その4「オリジナル缶バッジのメイキング映像」。なんとメンバー3人、ガッシャンガッシャンと力を合わせて缶バッジを手づくりしたんです。大変だったけど、メイキング映像が面白かったからまあいいや。
 ここでサプライズ。衣装を担当したスタイリストさんからのお手紙が届く。あふれる感謝。
 で、TAKEOFFはカーテンコールも見どころのひとつ。みんなで見る。ラストはもちろん、総立ちで御手を拝借!よ~ぉっ、ダダダダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダダッ!
 そして、夜公演。なんと、なんとなんと。来れなかったはずの久ヶ沢さん、ドラマの現場を無理やり抜け出して駆けつけてくれました! 持参の三度笠を片手に登場。お客さん、大熱狂。久ヶ沢さん「なんだこりゃ、気持ちいいわ」とご満悦。
 基本の構成は昼公演と一緒です。サプライズのお手紙は、ずっとお世話になってる舞台監督さんから。ありがたい。ああ、ありがたい。ラストは3人で無事にダダダダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダダッ! と、締めくくりました。
 終演後、焼肉屋へ。ビールで例の乾杯。一番たくさん食べたのは久ヶ沢さんでした。

 スタッフからグッズが売り切れたと報告を受けました。買いたかったのに買えなかった方、本当にごめんなさい。皆様のご要望に応えられる方法を考えます。

 ご来場の皆様、スタッフの皆様、オレンヂ君、久ヶ沢さん。夢のような時間をありがとう。

 ささ、次行こう。次。

小林賢太郎

もうすぐ「TAKEOFF」のイベントです。

 ♪ダダダダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダダッ。
 もうすぐです。「TAKEOFF ~ ライト三兄弟 ~」のライブ副音声。あれこれ、仕込んでおります。上映しながら、解説をしゃべったり、途中で一時停止しちゃったりもするかもしれません。ご参加の方は、あらかじめDVDを普通に一回見てから来ると、よりお楽しみいただけるかと思います。それでは、新神戸オリエンタル劇場でお待ちしておりままままっ、まっ、まっ、まっ、ままっ。す。

小林賢太郎

鼻兎、電子書籍化。

小林賢太郎

『 K.K.T.V.9 』と『 カジャラ#2』がテレビで放送されます。

 年に一度のお楽しみ、コントの番組『小林賢太郎テレビ』。今年で9作目になります。
 ドラマパートのゲストは、大森南朋さん。そして、壇蜜さん。あんな艶のあるお二人と、パッサパサな僕なんかが同じ画におさまって、はたしてどうなる。
 そしてコントパート。カジャラ軍団、総力を挙げて収録中です。なかなか濃いのが撮れてます。
 そして番組恒例、お大根と、もとい「お題コント」。今回のは、なんと……! お楽しみに。
 2017年12月10日放送予定です。

 そしてそして、この春上演されたコント公演、カジャラ#2『 裸の王様 』が、NHK BSプレミアムで放送されます。12月17日放送予定です。
 あわせてどうぞ。

小林賢太郎

絵本の翻訳をしました。

 このたび『オレ、カエルやめるや』という絵本の翻訳をしました。
 主人公は、おたまじゃくしからカエルになったはずなのに、なんと「次は何になるか」を本気で考えています。ああ、なんという愛すべき身の程知らず!
 この絵本のメッセージは「夢を見るな」ということではありません。「せっかく与えてもらった向いてることを、見逃しちゃもったいない」ということです。
 かつて演劇のセリフに「イクラがキャビアになろうとするな。シャケになれ!」というのを書いたことがあります。これが僕の考えです。
 その点この絵本は「自分を知る」ということを、奔放なカエルくんをとおして、楽しく考えることができます。実は、なかなかの哲学書です。
 直訳では伝わりにくいことも、できるだけ感覚的に楽しめるように、注意深く翻訳しました。
 ぜひ親子でこれを読んで、子どもたちには存分に、無茶な将来の夢を語っていただきたいものです。

小林賢太郎

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