小林賢太郎より

『ノケモノノケモノ』の作品紹介

物語
 ざっくりいうと、普通の人が不思議な世界に迷い込むお話。ざっくりすぎるか。こういった「巻き込まれ型」の物語は、古今東西やまほどあります。代表的なものは「不思議の国のアリス」でしょうか。本作はファンタジーというには題材がとても現実的。なにしろ主人公は少女ではありません。おっさんです。
 けっして堅苦しい演劇ではありません。演劇?いや、「長いコント」くらいに捉えていただいて問題ないです。笑って笑って、最後にちょこっと考えて。そんな楽しみ方をしていただけたら幸いです。

美術・小林賢太郎
 本作の演出の最大の特徴は、僕が描いた絵が登場するということ。これまでも劇中の多くの美術を担当してきましたが、これほど全面的に僕の絵画が登場するのは初めてです。
 この作品のセットには色がありません。シンプルなデザインのセットに、僕が描いた絵が投影されることで、それが背景となり物語が綴られていきます。沢山の絵を描きました。準備期間中は、稽古場で稽古をしているか、アトリエで絵を描いてるかのどっちかでした。これは演劇公演でありながら、展覧会でもあります。
 しかもその絵が、あの手この手で動きます。しかし、ふつうのCGアニメや、はやりのプロジェクションマッピングとは少し違います。どう違うかというと、うーん、やってることは単純なんだけど、説明が難しい。まあ、見れば分かります。アナログで、ちょっと珍しい、そんな映像パフォーマンスをお楽しみ下さい。

小林賢太郎

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