小林賢太郎からのメッセージ

質問をくれた方へ

公演のアンケートやお手紙で質問を頂きました。がんばって10問答えました。必要としてくれる人に届きますように。

Q;ひとつの作品が終わった後、次の作品に取りかかるために、どうやって切り替えていますか?
A;お客さんになります。チケットを買って、客席に座り、楽しむ。人を楽しませる為に、自分が楽しむことを大事にしています。それと、必ずやるのはアトリエの掃除。新しい一歩を踏み出すために、いったんきちんと立ち止まりたいので。

Q;普段どんな画材を使っていますか? 何か変わった物を使うことはありますか?
A;『ノケモノノケモノ』のセットに投影したイラストは、リキテックスで描きました。ミリペンはピグマが好きです。マーカーはコピック。イラストレーションボードやキャンバスも使いますが、そのへんにあるボール紙や木の板に描いちゃうことも多いです。

Q;息抜きに何してますか?
A;別の作品をつくります。今後つくる予定の作品に、ちょこっと手を出しちゃったり、誰にも見せない秘密の作品をつくったり。

Q;いつも小学校で休み時間ひとりなんです。小林さんは休み時間はなにをしてましたか?
A;君もひとりか。僕もひとりだった。一緒だね。ってことは、ひとりじゃないね。僕は小学校の6年間、休み時間はずーっと漫画描いてました。

Q;小林賢太郎でいることに疲れてしまうことはないですか?みんなが思う自分でいることに疲れてしまったら、その時はどうしますか?
A;最近はないです。でもかつてはありました。自分でいることに疲れたのは、自分じゃない誰かのふりをしていたからだと思います。理想の自分って、誰かの真似じゃなくて、自分の中から見つけ出すべきものなのかもしれませんね。

Q;賢太郎さんが思い描く観客の笑いと、実際の観客の笑いが違うときってあるのでしょうか。違う場合は、観客に合わせて直すのですか?自分に観客を合わせようとするのでしょうか?
A;基本的には大きく違うことはありません。笑いは作品に合わせます。「この部分にはこういう質と量の笑い」というふうに。もし意図しない所で笑いが起こったら、それはラッキーパンチとは捉えず、前後の意図した笑いや、全体の流れを見て抑えるようにします。

Q;舞台での発声や呼吸の、練習法や秘訣はありますか?
A;いろいろあります。ただ文章で説明するのはなかなか難しい。では、本番前にやってるのどの開き方だけ。
 まず、壁に向かって立ちます。顔と壁との距離は30センチくらい。自分に出せる一番低い声で「え~」と発声します。壁に声が跳ね返り、自分の声がよく聞こえます。口を縦にひらくと、出やすいようです。のどが開くと、かすれが減ってきます。声が頭骸骨に響いて「ちょっとうるさいな」と感じるくらいまで出たら、終了。僕の場合はだいたい15分以内で出ます。

Q;小林さんのパントマイムはどうすれば真似できますか?
A;僕のパントマイムをうまいと思ったのなら、それは本物のパントマイムをまだ見たことがないんだと思います。凄いですよ、一流のパントマイマーの表現力は。僕がやっているのは、コントや演劇のための、必要最低限のマイムです。これなら僕にも教えられますが、これこそ文章では難しいなあ。
 すぐにでもできる基礎練習としては、ピタッと止まる、ということ。再生中の動画を一時停止するみたいに、動いている状態から、ピタッと。ポイントは、フェードアウトではなく、カットアウトすること。止まる直前に、止まりにいくのがバレないように。上手に動くには、上手に止まることが大事なんです。

Q;教員です。うちの学校で授業をやってもらえませんか。
A;僕なんかでお役に立てるのなら。大学での講義などは、スケジュールの許す範囲でやらせていただいています。

Q;芸人を目指しています。大学に通いながらでもできることはありますか?学業をやめて芸の道に専念すべきでしょうか。
A;エンターテインメントの道に進むのに、学校の勉強は無駄じゃないと思います。芸以外のことで専門的な勉強をしたのなら、そのまま個性として利用できますから。
 僕が大学生のときは、月に一回、大学構内でお笑いライブを開催していました。「つくって出す」ということの質と量は成長に比例します。それを学生という守られた立場の中でやれていたことは、今思えばありがたいことでした。
 どうするべきかは自分で決めることです。ただ、今の自分のおかれた立場の中で、芸のために出来ることを考えて実行することが、表現の道の入り口だと思います。「ハードルはどかさずに乗り越えろ」というのが僕の好きな考え方です。

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 いかがでしたでしょうか。今回はこのへんで。質問をくれた皆様、ありがとうございました。

小林賢太郎

(質問の文章は簡潔にまとめさせていただいているものもあります。重複している質問はまとめさせていただきました。)

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