小林賢太郎より

絵本の翻訳をしました。

 このたび『オレ、カエルやめるや』という絵本の翻訳をしました。
 主人公は、おたまじゃくしからカエルになったはずなのに、なんと「次は何になるか」を本気で考えています。ああ、なんという愛すべき身の程知らず!
 この絵本のメッセージは「夢を見るな」ということではありません。「せっかく与えてもらった向いてることを、見逃しちゃもったいない」ということです。
 かつて演劇のセリフに「イクラがキャビアになろうとするな。シャケになれ!」というのを書いたことがあります。これが僕の考えです。
 その点この絵本は「自分を知る」ということを、奔放なカエルくんをとおして、楽しく考えることができます。実は、なかなかの哲学書です。
 直訳では伝わりにくいことも、できるだけ感覚的に楽しめるように、注意深く翻訳しました。
 ぜひ親子でこれを読んで、子どもたちには存分に、無茶な将来の夢を語っていただきたいものです。

小林賢太郎

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