スタッフより

2017年ポツネン海外公演を終えて。

 小林賢太郎ソロパフォーマンス “ ポツネン ” は、2005年にスタートしました。

 『 ポツネン 』『 maru 』『 DROP 』『 THE SPOT 』と上演を重ね、つづく『 P 』では初の海外公演(パリ・モナコ)を経験、凱旋公演となる『 P+ 』は国内8カ所のホールで開催されました。

   最新作となる『 ポツネン氏の奇妙で平凡な日々 』は、2015年に東京・パリ・ロンドンで初演、その後国内ツアーを経て、2017年初夏、再び東京・パリ・ロンドンにて上演されました。

 『 ポツネン氏の奇妙で平凡な日々 』は、コントと美術とマジックを愛する小林賢太郎の要素がぎゅっと凝縮された演目です。自ら描く絵画がプロジェクターによって投影され、その背景のなかで、“ ポツネン氏 ” の非日常の日常が繰り広げられます。

 最小限の言葉と、予備知識のいらない笑いにより、国内でも海外でも、内容はまったく同じです。

 2017年6月29日から7月1日までの3日間は、エッフェル塔がすぐそこに見える「パリ日本文化会館」で上演しました。

 パリでの開催は3回目、「おかえりなさい」のムードも漂っています。

 初日の上演後に行われるパーティーでは、小林はいつも質問攻めにあいます。みなさんとても情熱的に感想を述べて、作品のことを深く知ろうとしてくださるのです。

 お客様からのアンケートで、いちばん多いのは “ 詩的 ” という言葉。ほかにも “ 魔法のよう ” “ 創造性豊か ” “ 楽しいスペクタクル ” “ オリジナルで素晴らしいアイデア ” などの感想が寄せられました。

 つづくロンドンは、7月5日から8日の4日間。ノッティングヒルにある「プリントルーム」という劇場です。

 ロンドンに着くなり「ソールドアウトしたので席を増やしたい」と言われ、小林は慌てて劇場へ。劇場のサイトに紹介動画をのせたところ、チケットが売り切れ、キャンセル待ちが出ている状態とのこと。現地スタッフも我々も、うれしい悲鳴をあげながら準備を進めました。

 ロンドンは前回もそうでしたが、ロビーにバーがあり、一杯飲みながら楽しむこともできます。笑い声と拍手と口笛がまざりあい、ライブハウスのような熱気に包まれました。

 その日のうちに出された最速レビューは、最高評価の五つ星。うれしい気持ちでスタートを切ることができました。

 その後、次々とレビューが発表され、“ 風変わりで素晴らしく面白い!” “ 心と魂に触れる並外れたアーティスト ” “ 真に独創的な演劇的試み ” “ 今ロンドンで最も想像力に富んだ作品 ” などと紹介されていたようです。

 十年以上も前、日本ではジャンルも定かではない “ ポツネン ” というステージを、手探りではじめました。「おかしくて、美しくて、すこし不思議」なことが好きな小林賢太郎の頭のなかを、スタッフ一丸となって具現化していきました。

 やったことも見たこともないけれど、知恵と工夫でなんとかしよう。そんなチャレンジ精神あふれるプロフェッショナルが寄り集まり、しだいに形になってきました。

 気づけばヨーロッパの劇場で、子どもからお年寄りまで世界各国の人々が客席で笑い、ポツネン氏はカーテンコールの舞台上で拍手喝采をあびていました。

 今回の公演後は、無事に終えた達成感よりも、また何かがはじまった、という印象が強いものでした。

 長くなってしまいましたが、以上、スタッフより“ ポツネン ” のおさらいと、2017年海外公演のご報告をさせていただきました。

 今回のツアーにご来場のお客様、異国での上演を時節柄心配し、遠くから応援くださったみなさま、誠にありがとうございました。

 

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